Info

2026/02/03 [施工店情報]2階建てSOWOODモデル(Type_001)特別先行公開のお知らせ 2026/02/03 [施工店情報]2階建てSOWOODモデル(Type_001)特別先行公開のお知らせ
セレクション お近くの施工店 お問合せ

06.ライブラリー > 2026/02/03 【Type_001〜004 設計担当に聞く】暮らしの変化に寄り添う設計、”今も、10年後も、その先も”

2026/02/03

【Type_001〜004 設計担当に聞く】暮らしの変化に寄り添う設計、”今も、10年後も、その先も”

SOWOODが提案する住まいは、見た目だけの「木の家」ではありません。暮らしの変化・コスト・環境性能までを見据えて設計された住まいです。住む人にとっては「気持ちいい家」であり、つくる側にとっては「無理なく、再現できる家」。その両立をどう実現しているのか、設計を担当した田淵 一成さん(FANFARE Inc.)にお話を伺いました。


ライフサイクルから考える「仕切らない」空間設計
―― Type_001〜004のプランは、非常に開放的な印象があります。設計で特に意識された点を教えてください。

田淵さん:家族の暮らしは、年月とともに必ず変わります。たとえば子ども部屋として明確な区切りが必要な期間は、人生全体で見れば10年程度と意外と短いです。子どもが巣立ったあとに、ワークスペースや趣味の部屋、将来の寝室として使い方を変えられる。そんな“時間に開かれた空間”を想定しています。最初から部屋を細かく仕切ってしまうと、将来使われない空間が生まれ、住まい全体の効率を下げてしまいます。そのためSOWOODでは、構造的に無理のないスパン計画を前提に、なるべく壁をつくらず、用途を固定しない空間構成を基本としています。暮らしに合わせて使い方を変えられることが、長く住み続けられる家につながると考えています。

一方で、すべてを開放的にするわけではありません。水回りの配置による視線コントロールや、1階・2階でのゾーニングによって、家族それぞれが心地よく過ごせる距離感を確保しています。
また、大きな開口部とデッキによって室内と屋外をつなげることで、実際の床面積以上の広がりを感じられる住空間をつくっています。

コストと性能を両立する「規格」という考え方
――規格住宅としてSOWOODの家が、他と異なる点はどこにありますか?

田淵さん:規格住宅であることは、自由を制限するためではなく、性能や品質を安定させるための選択です。まず徹底したのが、建物形状のシンプル化です。凹凸の多い建物は表面積が大きくなり、同じ床面積でも熱が逃げやすくなります。形を整えることで、断熱性能を確保しやすく、冷暖房負荷も抑えられるのです。

これはデザインの話だけではなく、

・建築コストの抑制
・住み始めてからの光熱費削減
・性能の安定した再現

といった点で、大きな意味を持ちます。

また、施工面では910mmピッチのモジュールを採用し、部材の共通化を徹底しています。現場での判断や無理な納まりを減らすことで、品質のばらつきを抑え、職人さんが丁寧に仕事をしやすい環境をつくっています。

目に見えない快適さをつくる、パッシブデザイン
―― SOWOODの家はパッシブデザインも重視されていますね。

田淵さん:はい。SOWOODが大切にしているのは、「設備で快適にする前に、建物そのもので快適さをつくる」ことです。エアコンや暖房器具に頼るのではなく、太陽の光や、風といった自然の力を、設計で上手にコントロールする。それがパッシブデザインの考え方です。

 ① 断熱|「熱を逃がさない」ことで、快適さの土台をつくる
まず前提になるのが、断熱性能です。断熱が弱いと、どれだけ日射や風を工夫しても、室内の熱はすぐに外へ逃げてしまいます。SOWOODでは、熱伝導率の低い高性能な断熱材を適切な位置・厚みで施工し、外皮性能をしっかり確保しています。これにより、冬は暖かさが持続し、夏は外の熱が室内に入りにくくなります。

② 日射取得(冬)|太陽を“暖房”として使う
冬場は、南側から入る太陽の光を積極的に室内へ取り込みます。SOWOODの家は、敷地条件を踏まえたうえで大きな開口部の向きを考慮した配置をし、日中の太陽熱を室内の暖房エネルギーとして活用します。日射で暖められた床や壁が、熱を吸放出することで、室内の温度を安定させることができます。

③ 日射遮蔽(夏)|太陽の熱を「入れない」ことが重要
SOWOODの家は、軒の出や袖壁を設け、夏の高い日差しを遮る設計を行っています。これにより、室内に直射日光が入りにくくなり、冷房負荷を大きく抑えることができます。袖壁は、西日対策だけでなく、外からの視線を遮ったり、壁のつながりによる室内の広がりを作り出したりすることに役立っています。

④ 自然風利用|風の通り道を「設計する」
風通しの良さは、窓の数では決まりません。重要なのは風の入口と出口を設けることです。SOWOODの家は、窓の高さ・位置・開き方を検討しています。袖壁や窓の形状を利用して風を室内に引き込み、効率よく通り抜けさせることで、夏場でも自然の風だけで快適に過ごせる時間を増やしています。

⑤ 昼光利用|「明るさ」もエネルギーの一部
SOWOODでは、ただ窓を増やすのではなく、必要な場所に、必要な量の光を届けることを重視しています。直射光だけでなく、反射光や拡散光も活かすことで、日中は照明をつけなくても過ごせる明るさを確保しています。これにより、エネルギー消費を抑えるだけでなく、時間帯によって変わる自然光の表情を楽しめる空間が生まれます。

軒、袖壁、開口部、間取り、そのすべてが、快適性・省エネ・暮らしやすさを成立させるための要素です。見た目の「心地よさ」の裏側には、設計によって積み重ねられた、確かな理由があります。

環境にも、暮らしにも、長くやさしい住まいへ
―― 環境負荷の低減についても、設計士として意識されていると伺いました。

田淵さん:木造住宅であるSOWOODの家は、RC造と比べて建設時のCO₂排出量を約半分に抑えることができます。木は炭素を固定する素材でもあり、建てること自体が環境負荷の低減につながります。
また、SOWOODの家は2世代・3世代と住み継がれることを前提に、飽きのこないデザイン、DIYや将来改修を想定した余白を設計に組み込んでいます。住まい手が、長く愛着を持ち、自分たちらしい暮らしを重ねていただければ嬉しいですね。


FANFARE Inc. 
田淵 一成さん

建築設計で25年以上のキャリアを持つ。住宅設計から中規模木造建築まで幅広い実績を有し、温熱省エネルギー性能に関するシミュレーションなど、建築性能に関する専門知識も豊富。SOWOODでは、Type_001〜004すべての設計を担当。住まい手の将来を見据え、長く愛され、住み継がれる建築を追求している。